当科では、前立腺がん・腎がん・膀胱がんなどのがん治療から、尿路結石、腎不全、女性の排尿トラブル、小児の夜尿症まで、幅広い泌尿器の病気に対応しています。
- ロボット支援手術「ダビンチXi」導入
- 日本泌尿器科学会認定 専門医教育施設
- 県南地域の基幹病院として地域連携を重視
岩手県奥州市水沢字龍ヶ馬場61番地 地図
当科では、前立腺がん・腎がん・膀胱がんなどのがん治療から、尿路結石、腎不全、女性の排尿トラブル、小児の夜尿症まで、幅広い泌尿器の病気に対応しています。
岩手医科大学附属病院・県立中央病院などと連携。
対応困難な症例にも最適な医療を提供。
Q. ロボット手術って誰でも受けられるの?
A. 病気の種類や状態に応じて、医師が適応を判断します。
Q. 手術の入院期間はどれくらい?
A. 手術内容により異なります。
目安は前立腺がんで10日間、結石手術で4〜7日程度です。
Q. 女性の骨盤臓器脱は恥ずかしいのですが…
A. プライバシーに配慮して診療を行っています。
Q. 子どものおねしょも診てもらえますか?
A. 開業医の先生に御相談いただき、適宜紹介状を持参ください。
職 名 | 氏 名 | 所属学会等 |
統括副院長兼感染管理室長 | 下田 次郎 |
日本泌尿器科学会(専門医・指導医) 日本透析医学会(専門医・指導医) 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会(泌尿器腹腔鏡技術認定医) 日本内視鏡外科学会(泌尿器腹膜鏡施術認定医) 日本がん治療認定医機構(がん治療認定医) 日本感染症学会、日本環境感染学会 日本ロボット外科学会 日本化学療法学会(抗菌薬適正使用認定医) 日本ICD制度協議会(認定ICD) 日本泌尿器腫瘍学会 泌尿器科ロボット支援手術プロクター(膀胱・前立腺) |
泌尿器科長兼災害医療科長 |
忠地 一輝 |
日本泌尿器科学会(専門医・指導医) 日本透析医学会(専門医・指導医) 日本腹膜透析学会 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会(日本泌尿器腹腔鏡技術認定医) 日本内視鏡外科学会(泌尿器腹腔鏡技術認定医) 日本移植学会、日本臨床腎移植学会 日本がん治療認定医機構(がん治療認定医) 日本DMAT隊員(統括DMAT、日本DMATインストラクター、MCLSインストラクター) 泌尿器科ロボット支援手術プロクター(膀胱・前立腺) 腎代替療法専門指導士 社会医学系専門医・指導医 日本災害医学会認定上級ロジスティックス専門家 |
透析バスキュラーアクセス科長兼外科医長 |
平沼 聡史 |
日本透析医学会 透析バスキュラーアクセスインターベンション治療学会医学会(VAIVT血管内治療医、VAIVT認定専門医) 日本透析アクセス医学会 日本外科学会 日本消化器外科学会 日本臨床外科学会 日本病院総合診療医学会 日本創傷・オストミー・失禁管理学会 |
人工透析科長 |
佐藤 真彦 |
日本泌尿器学会(専門医、指導医) 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会(腹腔鏡技術認定医) 日本内視鏡外科学会(泌尿器腹腔鏡技術認定医) 日本がん治療認定医機構(がん治療認定医) 日本透析医学会 |
泌尿器内視鏡外科長 |
伊藤 隆一 |
日本泌尿器科学会(専門医、指導医) 日本透析学会 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 日本内視鏡外科学会 日本癌治療学会 日本泌尿器腫瘍学会 |
泌尿器科医長 | 杉村 奏美 |
日本泌尿器科学会(専門医) 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会 日本癌治療学会 |
医師 |
須藤 祐梨 | 日本泌尿器科学会 |
胆沢病院泌尿器科では、泌尿器科で扱うさまざまな疾患に対して、地域で完結できる医療の提供を目指しています。先進的な治療も可能な限り当院で対応できるよう、日々取り組んでいます。
地域の中核病院としての役割
・県南地域の機関病院として、泌尿器科医療の中心的な役割を担っています。
・奥州市内の開業医・診療所などと連携四、紹介・逆紹介体制を整えています。
(初診時には紹介状をお願いしております。)
主な対応疾患・治療
・泌尿器がんに対する抗がん剤治療および手術
・尿路結石に対する内視鏡手術や体外衝撃波治療
・重症疾患への緊急入院・手術対応
・末期腎不全に対する血液透析、腹膜透析治療、生体腎移植およびシャントトラブル対応
・女性の骨盤臓器脱に対する外科的治療
高次医療機関との連携
当院での対応が難しい症例については、岩手医科大学附属病院など県内外の高次医療機関と連携し、最適な医療を提供します。
日本泌尿器科学会認定専門医教育施設
日本透析医学会認定教育施設
胆沢病院泌尿器科では、ロボット支援手術システム「ダビンチXi」を導入し、地域の皆さまに質の高い医療を提供しています。
→当院で行っているロボット支援腹腔鏡下前立腺摘除術(前立腺癌ダビンチ手術)
ロボット手術は、身体への負担が少なく、回復も早いことが特長です。前立腺がん、腎がん、膀胱がん、骨盤臓器脱などの手術に幅広く対応しており、2024年12月までに600例近くの手術実績があります(下図をご参照ください)。
この分野の専門的な知識と経験を有した医師が在籍し、日本泌尿器科学会認定の専門医教育施設として、安全・安心な医療を地域で完結できるよう努めています。
大切なご家族の治療にあたっても、「都会に行かずとも、この場所で最高水準の医療が受けられる」―――それが私たちの強みです。
前立腺がんの診断と治療
前立腺がんは、高齢の男性に多い病気です。PSAという血液検査の値が高いと、がんの可能性があるため、精密検査が必要になります。
当院では、まず血液検査やMRIを行い、必要に応じて前立腺の組織を採る検査(前立腺生検)を行います。通常1泊2日の入院で麻酔をかけずに行いますが、ご高齢の方には2泊3日で対応することもあります。また画像検査の結果により麻酔下に18カ所生検を行う事もあります。
治療方法は、がんの進行度や患者さんの体の状態によって異なります。
前立腺がんの主な治療法
進行した前立腺がんには、新しいお薬や抗がん剤、遺伝子検査に基づく治療など、患者さん一人ひとりに合った最新の治療を提供しています。
ご高齢の方や持病のある方には、「生活の質を大切にした方針」もご提案しています。
ご家族の方と一緒に、納得できる治療を一緒に考えていきますので、どうぞ安心してご相談ください。
腎がんの診断と治療
腎がんは、お腹の超音波検査やCT検査で偶然発見されることも多いがんです。転移がない「限局がん」の場合には、手術が基本的な治療になります。診断は画像検査の他に腎生検を行う場合があります。
当科には腹腔鏡技術認定医が3名おり、体への負担が少ない腹腔鏡手術を積極的に行っています。また、2019年からはロボット支援手術(ダビンチ)による腎部分切除も導入し、さらに安全で正確な治療が可能となりました。
がんが進行していて手術が難しい場合は、分子標的薬や免疫療法を組み合わせて治療します。複数の薬剤から、患者さんに合ったものを選び、効果と副作用のバランスを見ながら進めます。
超音波検査、CT検査などの画像検査で病気の状態を判断(病気診断)します。転移がない限局癌の場合には手術治療を基本とします。現在腹腔鏡技術認定医4名在籍しており、積極的に腹腔鏡下手術を行っています。術式は患者さんの病状によって検討します(腎全摘出術もしくは部分切除、腹腔鏡手術もしくは開放手術)。2019年より腎部分切除術にもロボット支援腹腔鏡下手術を導入しています。
根治切除不能又は転移性の腎細胞癌に対しては分子標的薬治療・免疫療法を行います。現在当科では、アベルマブ+アキシチニブ、ペムブロリズマブ+アキシチニブ、ニボルマブ+イピリムマブ、カボザンチニブ等の薬剤を患者さんの病状に応じて選択します。詳細は担当医から説明いたします。
膀胱がんの診断と治療
膀胱がんは、血尿などの症状で見つかることが多いがんです。まず外来で膀胱鏡による検査を行い、必要に応じてCTやMRIなどの画像検査を追加します。診断のために、膀胱の腫瘍を内視鏡で切除する経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)を行います。腫瘍の種類や深さによって、追加の検査や治療が決まります。
治療方法は次の通りです
手術前後には化学療法を行うこともあり、治療は入院を基本としますが、状態によっては外来での対応も可能です。患者さんの御年齢、全身状態、御希望を伺いながら治療方針を決定します。
また初診時からがんが進行していて手術が難しい場合は、抗癌剤、分子標的薬や免疫療法を組み合わせて治療します。複数の薬剤から、患者さんに合ったものを選び、効果と副作用のバランスを見ながら進めます。
腎盂・尿管がんの診断と治療
このがんは、CT検査や尿管鏡検査によって診断を行います。
治療の中心は、腎臓と尿管を一括で摘出する手術(腎尿管全摘術)です。
当科では、腹腔鏡手術やロボット支援手術(2022年導入)を活用し、体に優しい治療を提供しています。ごく早期のがん(上皮内がん)の場合には、尿の通り道に直接薬剤(BCG)を注入する治療も検討されます。
また、進行がんの場合には、膀胱がんと同様の化学療法を行っています。
精巣がんの診断と治療
精巣がんは、比較的若い世代に多いがんですが、高齢者にもみられることがあります。
まず超音波検査で腫瘍の有無を確認し、精巣を摘出する手術を行って組織の診断をつけます。
血液検査(腫瘍マーカー)やCT検査で病気の進行度を把握し、必要に応じて化学療法・放射線治療・リンパ節の追加手術などを行います。
早期の段階で発見されれば、治癒が期待できるがんでもあります。気になる症状があれば、早めにご相談ください。
なお、すべてのがん治療において、泌尿器科学会等のガイドラインを参考にしながら最新の薬物療法を含めた治療を行っています。治療内容は、患者さん一人ひとりにとって最も適したものを担当医がご相談のうえ決定いたします。
尿の通り道(腎臓・尿管・膀胱など)に石ができる病気です。
特に尿管に石が詰まると、激しい痛み(わき腹や背中)を引き起こすことがあります。
小さい石は自然に流れ出ることもありますが、大きな石や症状が強い場合は手術が必要です。石の大きさや場所に応じて、以下の治療法を使い分けます。
背中から腎臓に直接アプローチする手術で、大きな腎結石に適応されます。
約1週間の入院です。
治療後も再発予防のため、地域のかかりつけの先生方と連携しながら経過を見守ります。
腎不全とは?
腎臓の働きが低下して、体の中の老廃物や水分をうまく排出できなくなる病気です。
進行した場合には、透析や腎移植などの「腎代替療法」が必要となります。
治療の流れ
当科では、患者さんとご家族にしっかり説明を行いながら、以下の3つの選択肢をご用意しています。腎代替療法選択外来を開設しており医師、看護師から説明致します。
主な治療法
【 移植創 】
【 腎臓移動 】
血液透析を続けるためには、腕などに血管のアクセス(ブラッドアクセス)をつくる手術が必要です。ブラッドアクセス作成後に時間が経つとシャントが細くなったり詰まったりすることがあるため、当科では定期的なチェックと再建治療を行っています。地域の透析施設からの緊急依頼にも対応致します。
地域の先生は、下記の専用のFAX紹介状をご利用ください。
【透析施設の先生方へ】(シャント外来FAX紹介について)
簡便な紹介状をご用意しました。必要事項を記載の上、当院紹介センターまでFAXしていただきますと、早急にこちらからご連絡いたします。月曜日から金曜日まで(祝日等休診日を除く)、緊急性の有無にかかわらず対応いたしますので、ぜひご利用ください。緊急時は今まで通り泌尿器科外来にお電話いただければすぐ対応いたします。
※FAX回答は平日の8:30~17:15になりますのでご了承願います。時間外に受付したFAXは翌平日に泌尿器外来から貴院へ連絡いたします。
加齢とともに男性の前立腺が大きくなり、尿が出づらい、残尿感、夜中の頻尿といった症状が出ることがあります。薬で改善が乏しい場合や重症例には、以下のような手術を行っています。
「くしゃみをしたときに尿が漏れる」「股のあたりに違和感がある」「何かが出ている気がする」——
年齢や出産経験などにより、女性の骨盤の中の臓器が下がってくる病気(骨盤臓器脱)や尿失禁が見られるようになることがあります。
実は、こうした症状で悩まれている女性はとても多くいらっしゃいます。
ただ、「恥ずかしくて相談しづらい」「歳のせいだから仕方ない」と、受診をためらってしまう方も少なくありません。
でも、放っておくと、排尿や排便のトラブルにつながり、日常生活の質(QOL)が下がってしまうこともあります。
この病気は、正しい診断と適切な治療で、大きく改善できる可能性があります。
婦人科や泌尿器科の先生に相談し、当科への紹介を受けることで、より専門的な治療につなげることができます。
ご本人だけで悩まず、ぜひご家族と一緒に相談してみてください。
手術の方法は、年齢や症状の程度、ご希望に応じてご相談の上で選んでいます。
手術名 |
特 長 |
向いている方 |
腟閉鎖術 |
メッシュ不使用。術時間が短い |
高齢者、持病のある方 |
TVM手術 |
メッシュ使用。お腹を切らない |
軽〜中等度の方、性交渉のない方 |
LSC/RASC |
傷が小さく回復が早い |
比較的若い方、再発例や重症例 |
詳しい術式については、医師よりわかりやすくご説明いたします。
骨盤臓器脱の種類、大まかな手術内容については図を御参照ください。
メッシュとは・・・?
メッシュとは人工素材を網状に縫い込んだもので、筋膜の代用としてヘルニア手術などでも使用されているものです。骨盤臓器脱で使用するものは、人の体に優しい素材のもので、体内に固定、挿入しても影響なく、広く全国で使用されています。
当科では、ORIHIMEⓇというメッシュを使用しています。
◎メッシュなし手術(腟閉鎖手術)
○腟閉鎖術
膣そのものを縫い閉じる術式です。重大な持病があり長時間の手術が困難な方、人工物であるメッシュを使用できない方(感染症にかかりやすい人、免疫抑制剤を服用している、重症な糖尿病があるなど)などで適応とされます。手術時間も短く、患者さんの負担も少ない有効な治療法の一つですが、約20~30%の確率で再発すると言われています。
◎メッシュ手術(TVM手術、内視鏡手術)
○TVM手術
腟壁の前側あるいは後側にメッシュを挿入して補強する方法です。
膣からの手術の為、お腹を切る必要がなく、手術時間も短く、メッシュによる効果も期待できるという利点があります。しかし、重症例では再発の可能性があり、また術後、膣が固くなるため性交渉のある方や妊娠を希望される方にはお勧めできません。
○内視鏡手術(腹腔鏡下仙骨膣固定術LSC・ロボット支援腹腔鏡下仙骨膣固定術RASC)
お腹に数か所の孔を開け、内視鏡や手術器具を入れて、子宮の上半分を切除します。残った下半分と前後の膣壁にメッシュを縫い付けて引き上げ、骨盤(仙骨)に固定します。TVM手術よりも手術時間が長いのが欠点ですが、傷が小さく術後の痛みが少ないため、回復が早いです。全国的に腹腔鏡のみで行う方法と腹腔鏡+ロボット装置を用いて行う方法があり、当科では患者様の状態(お腹の手術歴がある、過去に臓器脱の手術をしたことがある、重症な方など)によって選択しています。
LSC創 RASC創
困ったときには泌尿器科へご相談ください。
骨盤臓器脱でお悩みの中高年女性は年々増加しております。この疾患は放置していても、死に至る病ではないですが、女性の生活の質を下げてしまい、更には、重症だと排尿や排便に関わることがあります。お困りの方は是非当科へご相談いただければと思います。
くしゃみや重い物を持ったときなど、お腹に力が入ると尿が漏れてしまう「腹圧性尿失禁」に対しても、手術治療が可能です。
当科では、尿道を支えるテープを挿入する手術(TVT)を行っており、短期間の入院で改善が期待できます。
骨盤臓器脱や尿失禁は、命にかかわる病気ではありませんが、「生活の質」には大きな影響を与える病気です。
一人で悩まず、まずはかかりつけの先生、または当科へお気軽にご相談ください。
間質性膀胱炎・膀胱痛症候群(IC/BPS)は、膀胱の痛みや違和感、頻尿などを主な症状とする疾患です。当院では日本の診療ガイドラインに基づいた標準的な診療を行っています。
診断にはまず膀胱鏡検査を行い、「ハンナー潰瘍(Hunner病変)」の有無を確認します。ハンナー型間質性膀胱炎と診断された場合、治療として入院のうえ、麻酔下で「膀胱水圧拡張術」を行います。この処置は保険診療の対象となっており、治療効果が期待されます。
症状や治療歴に応じて、膀胱内へのDMSO(ジメチルスルホキシド)注入療法なども組み合わせながら、患者さんに合わせた個別の治療を進めています。
「急にトイレに行きたくなる」「トイレが間に合わず漏れてしまう」などの症状がある病気です。中高年の女性に多く、生活の質を大きく下げてしまうことがあります。
**夜尿症(おねしょ)**は、5歳以上のお子さんで「月に1回以上、夜間の尿失禁が3か月以上続く」場合に診断される病気です。
5歳児で約15%、小学生でも10人に1人が悩んでいると言われており、決して珍しいことではありません。
夜尿症は、成長とともに自然に改善することもありますが、
長く続くとお子さんの自尊心や日常生活に影響を与えることがあります。
そのため、早めの相談と適切な対応が大切です。
① 初診の評価
② 生活指導(すべての治療の基本)
● デスモプレシン(ミニリンメルト)療法
お子さんの体質によっては、夜間に尿の量が多くなることが原因のひとつになります。
その場合、尿の量を減らすお薬「ミニリンメルト」を使うことで改善が期待できます。
● アラーム療法
おねしょのタイミングでアラームが鳴る機器を使用し、
「排尿の感覚」をお子さん自身が意識できるようにします。
ご家庭での協力が必要になりますが、治療効果が高い方法のひとつです。
これらの治療は、単独でも併用でも行うことが可能です。
ご家族と相談しながら、お子さんに最も合った方法を一緒に決めていきます。
夜尿症は、お子さんやご家族にとってデリケートな問題ですが、正しい知識と支援があれば、改善に向けて前進できます。